西伊豆の夜、満天の星の下で

こんにちは、西伊豆オートキャンプ場の管理人です。

西伊豆オートキャンプ場の魅力はいくつもありますが、その中でも特に印象的なのが「星空」です。
初めて見た人は、たいてい無言になります。言葉よりも先に、ただ空を見上げてしまう。そんな景色です。

こちらの写真は西伊豆オートキャンプ場にてスマホで撮影した実際の星空です。

都会だと郊外であっても、街の明かりが多くて案外星が見えにくいですよね。
夜空にうっすらと数個の星が見えるだけでも「けっこうきれいだな」と思うことがあると思います。
でも、西伊豆オートキャンプ場の夜はまったく違います。
見上げれば、視界のすみずみまで星。小さな光が無数に散りばめられ、夜空が深い奥行きを持って見えます。
まるで自分が宇宙の底に立っているような感覚になるほどです。

特に秋から冬にかけては空気が澄み、星がいっそう輝きを増します。
風が冷たく、静けさの中で空気が張りつめるような季節。
そんな時期こそ、西伊豆の夜空は本気を出します。
オリオン座や冬の大三角、北斗七星、カシオペア座など、図鑑で見たままの形がそのまま目の前にあります。
流れ星も珍しくなく、夜中に何度も見かけることもあります。

西伊豆オートキャンプ場は、海のそばにありながら、少し山あいに入った場所にあります。
街の明かりが遠く、まわりに高い建物もありません。
そのため、天気がよければテントの外に出るだけで星空を満喫できます。
特別な機材もいりません。寝転がるだけで、天然のプラネタリウムです。

焚き火を囲みながら、星を見上げる時間は格別です。
火のはぜる音と、波の遠い音が静かに混ざり合い、ただそれを聞いているだけで落ち着く。
あれこれ考えずに、空を見上げるだけでいい。
そんな時間を過ごしていると、不思議と自分の中の“焦り”や“ざわつき”が静まっていくのを感じます。

もちろん、冬のキャンプは寒いです。
でも、それを上回るだけの価値があります。
澄んだ空気の中で飲む温かいコーヒーやスープは、家で飲むよりもずっとおいしい。
寒さを感じながら見る星は、まるで手を伸ばせば届きそうなほど近く感じられます。
それがこの場所の魅力です。

冒頭に実際の星空の写真をお見せしましたが、西伊豆の星空は、写真だけではなかなか伝わりません。
その場に立たないと見えない。
その瞬間にいないと感じられない。
そういう体験こそ、キャンプの醍醐味だと思います。

星空を見上げながら、焚き火の火を見ていると、時間の流れがゆっくりになります。
「何もしない夜」というのが、こんなにも贅沢なんだと気づかされます。

もし、星が好きな方や、最近少し疲れている方がいたら、秋冬の西伊豆は本当におすすめです。
夜は冷えますが、空気が澄んでいて、空がびっくりするほど近い。
焚き火とランタンの明かりがあるだけで十分。
特別なことをしなくても、自然がすべてを用意してくれます。

西伊豆オートキャンプ場の星空は、派手な演出も、人工の明かりもいりません。
ただ静かで、ただ美しい。
その中に身を置いていると、自分の呼吸の音までが風景の一部になるような気がします。

一度この夜空を見てしまうと、もう都会の夜には戻れない。
それくらい、圧倒的です。
言葉では伝えきれません。
ぜひ、実際に来て見てください。