こんにちは、西伊豆オートキャンプ場の管理人です。
最近、川に入ることって減りましたよね。
子どものころはあんなに当たり前だったのに、大人になると、気づけば何年も川に足を入れていない。
森で虫を追いかけたり、名前も知らない草花を見つけたりすることも、ほとんどなくなりました。
でも子どもって、やっぱり夢中になるんですよね。
キャンプに来て川を見つけた瞬間、もうサンダルも脱ぎ捨てて、水の中に駆け出していく。
「ちょっと冷たいからやめとこうかな」なんていう迷いは、彼らにはありません。
川の冷たさに驚き、透明さに見入る
西伊豆オートキャンプ場の川も、例外ではありません。
透き通った流れに、石がごろごろと転がっていて、ところどころに魚の影が見え隠れしています。
最初は「冷たっ!」と驚くけれど、あっという間に慣れて、手ですくっては顔にパシャリ。
「あっちのほうに小さい魚がいる!」
「この石、ハートの形してるよ!」
気づけば、大人の声なんてまったく聞こえないかのように、自分たちの世界に入り込んでいます。
その姿を見ていると、こっちまでちょっとだけ足を入れてみたくなったりするものです。

森の中にひそむワクワク
川遊びに飽きたら、今度は森の中。
倒木の下、石の裏、小さな葉っぱの陰…そこには、子どもたちにとっての宝物が隠れています。
「ダンゴムシいた!」「カミキリムシかも!」「これ食べられるやつかな?」
網や虫かごをもってずんずん歩いで進んでいく様子は、まるで探検隊のようです。
不思議と、ゲームもYouTubeも必要ないんですよね。
自分の目で見て、手で触れて、驚いて、誰かに伝えて。
それだけで、どんどん夢中になっていく。

子どもの背中を見て、大人も楽しい
子どものころは平気だったのに、大人になると妙に慎重になります。
キャンプに来たけど、川に入ると濡れるし、虫に刺されるかもしれないし、服が汚れるのも少し気になる。
足元が滑ったらどうしよう、何か出てきたらイヤだな…そんなふうに、無意識に考えてしまう。
それでも、子どもたちが自然の中で目を輝かせている姿を見ると、こちらもなんだか刺激をもらいます。
その姿に背中を押されて、一歩だけ足を踏み出してみる。
そうすると、意外と気持ちよかったりするんですよね。川の水の冷たさも、森の木の匂いも。
大人と子供が共有できる時間と場所がキャンプ場
自然の中で、何も決まっていない時間を過ごす。
その中で、何かを見つけたり、何かを試したりする。
これって、子どもにとっては当たり前のことでも、大人にとってはなかなか貴重な体験です。
「今日は何をするの?」じゃなくて、「何をしてもいい」時間。
「そこに何があるの?」じゃなくて、「何もないけどすべてある」場所。
その自由さが、子どもたちの創造力や行動力を自然に引き出してくれる。
子どもたちが自然の中で夢中になっている姿を見ていると、
「自分も昔こんなふうに遊んでたな」と思い出すことがあります。
虫を捕まえたり、川ではしゃいだり。
そんな記憶が、ふとよみがえる瞬間です。

少年少女時代は、あっという間に過ぎていく
気づけば子どもはあっという間に大きくなります。
自然の中で「うわー!」と声をあげて感動するような時間も、限られています。
もちろん、成長するにつれて違う楽しみ方ができるようになるけれど、
“自然に対して心から素直になれる時間”って、実はそんなに長くないのかもしれません。
だからこそ、今この瞬間の「夢中になれる体験」をたくさんさせてあげたい。
そして、できれば大人もその時間を一緒に過ごしたい。
キャンプは、そのチャンスをくれる場所だと思います。
日常では味わえない、時間の流れと自然との距離感。
その中で、子どもと一緒に少しだけ「自分の子ども時代」に戻れるのも、キャンプの魅力かもしれません。
最後に
川に入ること、森の中で虫を探すこと。
どちらも、特別な道具も、知識も、技術もいりません。
子どもたちが夢中になっているその景色の中に、大人もほんの少しだけ混ざってみる。
「何でもない体験」が、何年たっても心に残る記憶になるのだと思います。

ホタルが住む美しい川と満点の星空を楽しめるキャンプ場
西伊豆オートキャンプ場